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子宮外妊娠

子宮外妊娠

妊娠の初期に大切なことは、まず妊娠が正常な場所で成立しているかということです。
受精卵は子宮内膜に着床して発育するのですが、受精が正常なところでおこなわれなかったり、受精卵がうまく移動できなかったりしたまま子宮腔内以外の場所で着床・発育することを子宮外妊娠といいます。

腹腔内妊娠です。卵管内妊娠の次くらいの頻度で、稀に腹膜や大網に着床し、分娩(もちろんおなかを切ってですが)までいたることもあります。

卵巣内妊娠です。
頻度は非常に低いです。

子宮頚管妊娠です。
子宮外妊娠の中でももっとも稀といわれています。

卵管内妊娠です。
子宮外妊娠でももっとも頻度の高いものです。

卵管内妊娠はまれに卵管から腹腔内に流産することがあります。

体の中のどの部分で妊娠していても、妊娠反応は陽性にでてきます。
そのため、超音波で妊娠初期(妊娠5,6週)には子宮内での妊娠が確認できることはとても大切なことなのです。(ごく稀に、子宮内外同時妊娠ということがありますが、非常に稀です。)
また、子宮外妊娠は、正常な受精卵の発育をしていないことが多く、超音波で診断がつきにくいことが多いのです。
また、流産傾向があるときなどでも子宮内に妊娠が確認できない場合などがあり、確認できる週数で子宮内に明らかなあかちゃんの入れ物(胎のう)などが見えない場合には、子宮外妊娠を除外するために子宮の中の組織を出してしまって検査にださないといけないこともあります。
子宮外妊娠でもっとも怖いことは、本来受精卵が発育するための場所でないところでの妊娠のため、腹腔内で大出血をおこす可能性が高いことです。(子宮頚管妊娠の場合は必ずしも腹腔内でなく、大量の外出血の場合もあります。)
確定診断がついた場合は基本的に、開腹手術となります。