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不妊症

避妊を考慮しない性生活を自由に営めば、一般的にですが、約85%のカップルが1年以内に妊娠する、また90%のカップルは2年以内に妊娠するといわれています。
ですので、日本では、2年間もの状態が続いても自然に妊娠が起こらない場合を、不妊症、としています。(ただし欧米では1年といわれることもあります。)
原因はさまざまで、もちろん、女性側・男性側・あるいは双方に原因があることもあれば、現在の医学ではまだわからない不明の部分も多いといわれています。(いろいろな統計がありますが、最近では女性・男性どちらも約50%くらいではないかといわれています。)
ここでは主に女性の不妊について説明します。

当クリニックでの不妊治療

内分泌性 脳から卵巣にいたる臓器のなんらかの障害によってホルモンバランスが変化するための不妊 体重の減少や増加、ストレス、加齢などによっても見られる
他、甲状腺疾患や副腎皮質疾患なども。
卵管性 卵管は、精子と卵子が受精する場所であり、卵子を補足したり精子を通過させたり、受精卵の輸送などを行うが、そのどれかが障害された場合 子宮内膜症、クラミジアや淋菌あるいは雑菌の感染などが原因になることもある(卵管が癒着したり閉塞して通過障害がおこる)
子宮性 受精卵の着床が妨げられる場合 子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮内膜症、子宮奇形、加齢なども
子宮頚管性 精子の子宮内への侵入を妨げる場合 子宮頚管炎、外傷、抗精子抗体など
膣・外陰性 膣閉鎖や膣内・外陰部の感染などによる環境のため性交渉や精子の侵入が難しい場合 先天性の閉塞や強い炎症など
原因不明 上記以外の原因は多々考えられているが、簡単に診断がつかないもの
タイミング法 基礎体温他尿中のLHサージ測定、超音波による卵胞測定などによる、ベストなタイミングでセックスの指導。
排卵誘発法 なんらかの原因で排卵がうまくいかない場合に、クロミフェンやHMGなどを投与して排卵誘発を行う方法(場合によっては漢方薬なども併用)
洗浄AIH 元気な精子を精液より洗浄して採取し、それを排卵期に子宮内に直接注入する人工授精法(男性側の精液のチェックが必要になります)
体外受精 ご希望の施設へのご紹介をさせていただいております。