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全胞状奇胎

絨毛性疾患

侵入奇胎

絨毛がん

絨毛の細胞からなるがんで、妊娠したあとにみられるものと、妊娠はしていないのに発生するタイプの2つがあります。
やはりHCG値は高値となります。
また、肺や脳、膣、肝臓、腎臓、皮膚などに転移がよくみられます。
治療方法は部位により手術と化学療法が主体となります。

部分胞状奇胎

侵入奇胎

正常な妊娠ではなく、部分胞状奇胎であって、はじめはあかちゃんがみえていても普通に発育していくことはまずありませんので、診断がついた時点で奇胎組織を子宮の中から完全に除去します。
また、病理組織診断の結果によって、1週間後に再度処置が必要となります。
また40歳以上の方は、その後絨毛がんなどの発生率が高いので、その後の妊娠を希望されない場合は子宮ごと摘出する場合もあります。
また、処置のあと、順調にHCG(妊娠のホルモンです)が下がってくるかを確認しなければなりません。
少なくとも半年間は経過観察が必要であり、その間は避妊が必要です。(また同じような状態になる可能性が高いためです)
順調にHCGがさがってこない場合は、子宮の中に組織があったり(侵入奇胎)、あるいは転移して肺や脳などに病巣が発見される場合があります。
また、はっきりした病巣がないのに、HCGがさがらない場合を、存続絨毛症といってどちらも場合によって手術や化学療法が必要となります。

全胞状奇胎

胞状奇胎(部分・全・侵入)、絨毛がん、存続絨毛症をすべてこのように呼びます。

妊娠したとき、妊娠の組織は大きく、胎児の部分と胎盤になる部分(絨毛)に分けられますが、この絨毛が小さなのう胞(つぶつぶ)のように発育するものを胞状奇胎といいます。
肉眼的に、赤ちゃんの部分がある場合を部分胞状奇胎、まったく赤ちゃんの部分が認められないものを全胞状奇胎といいます。また、これらの胞状奇胎が子宮の筋層に侵入した場合を侵入奇胎といいます。

部分胞状奇胎