赤血球の体のなかのサイクルです
これらは普段はバランスが取れています。
骨髄で作られる赤血球その他血液
血液を作る作用自体が低下した状態を
再生不良性貧血、といいます。
また、食事などからとられた鉄は、取った量の約10%が吸収され、使われます。
貧血
古くなると、脾臓で壊されます
予定よりもたくさん壊されると
結果として貧血がおこります。
これを
溶血性貧血 といいます。
血液中にはヘモグロビンという、血液の中の赤血球というもののなかにつまっている赤い色素のことをいいます。体は細胞で構成されていますが、細胞は酸素がないと生きていけません。
ヘモグロビンはこの酸素を細胞に運ぶ働きをしています。
ですから、このヘモグロビンが減ると細胞に酸素が運ばれる障害がでてきます。このヘモグロビンが減った状態のことを、貧血といいます。ここでは、鉄が足らないためにおこる貧血についてお話します。
貯蔵分も満タンでOK
骨髄のなかの貯蔵される
鉄はまだ空っぽなので
その分も補給してあげて
鉄剤を補給するとまず
からだの中の鉄分は増えますが
肉
レバー
まぐろ赤身、いわし
ほうれん草
あさり、しじみなど
ひじき
食事で足りない場合は、鉄剤(鉄の薬)でおぎないます。
余分にとっても、便にでますので問題はありませんが、便が鉄の色(黒っぽい)になります。また、お茶やコーヒー、紅茶に含まれるタンニンによって鉄の吸収は妨げられますが、のんで1時間前後あければまず多きな問題はありません。
貧血のひとに鉄分を補給してあげたら
鉄は汗、尿、便などにだいたい1日
0.5mg〜1mg排泄されます。
いらない分は排泄されます
体で役に立って120日
だんだん赤血球は老化して
鉄分がたりなくなる理由は、口からはいっている分が足りないか、あるいは、
どこかへ、破壊されて吸収される前にでていってしまう(=どこかからの出血)という
理由なのです。
そして、その、どこかへでていってしまう理由で女性でもっともよくみられるのが、過多月経
(生理の量が多い)なのです。
生理の量はひとそれぞれで、なかなか他人と比べることはできません。
ひとつの多い目安としては、多い日の夜中にナイト用のナプキンを2,3回おきて代えないととても朝までもたない、というようであればやはり出血量は多いと考えます。
また、生理の前後に採血をしてHbを調べるという方法もあります。これはなお確実です。
生理が増える原因は、もちろん子宮筋腫や子宮内膜症が子宮の壁にできたような子宮腺筋症などがありますが、ホルモンのバランスの異常によっておこることもあります。
また、逆に、生理が原因と思い込んでいて、他の病気であったということもあります。(消化管や骨、血液の病気など)
また、よく「貧血の症状がある。ふらっとくる。」というお話を聞きますが、ふらっとくることと貧血=血が足りない、は必ずしも同じではありません。血圧がさがって、貧血でないのにふらっとくることはめずらしくないのです。(もちろん本格的な貧血のこともあるのですが)
また、特に女性は非常に貧血に強く、急激に出血たときなどを除いて、ゆっくりと進行していく貧血であればぎりぎりになるまで自覚症状がでないこともあります。
いずれにせよ、貧血がある場合はかならず診察を受けて原因をつきとめ、治療していくことが大切です。
なお、鉄分が不足して貧血をおこした場合は、鉄分を補充してあげることによってかなり早く改善されますが、体にもともと貯蔵している鉄分も蓄えなければいけないので、見かけ上貧血が改善されてもそれ以降少し長めにお薬を飲んだりしたほうがよい場合もよくみられます。
鉄欠乏性貧血を防ぐ食品
ここで鉄が足らないと、鉄欠乏性貧血、葉酸が足りないと悪性貧血といいます。
役に立つものは再回収され
また血液を造る材料になります
貧血の原因は
1)材料不足
2)生成の不足
3)何かの原因での排泄の上昇
簡単にいえば、作る原料がないか、パワーがないか、それともまるごとでていってるか。
もちろん、足りない分は
食べたりのんだりするのが一番ですが、
場合によってはこのように足りない鉄分を
補充してあげると、かなり早く血が増えてきます。
飲み薬だけでなく、注射もあります。