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2回目のピークは
生後1年

脂肪細胞について

白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞

肥満とは、からだの中の脂肪細胞に中性脂肪が蓄積して、必要以上に細胞が肥大化することをいいます。
では、この脂肪細胞とはどういうものなのでしょうか?
脂肪細胞は一般的にはからだの中のすべての細胞の1%くらいの数です。
しかし、小さいときに肥満などがあると、時期によってはこの脂肪細胞が5%くらいまでにも増量し、肥満のもとを作ってしまいます。
この脂肪細胞が増えるピークの時期は
1)生まれる前の3ヶ月間
2)生後1年
3)思春期

といわれています。またいったん増えた脂肪細胞は減らないのです。やせる、ということは脂肪細胞の中に蓄積された脂肪が少なくなり、脂肪細胞が小さくなったことをいうのです。
また以前はいったん子供の時に増えてしまった脂肪細胞は年をとってからは増えないといわれていましたが、このごろやはり過食によって年齢があがっても少しづつ増えるということがわかってきました。

大人になってからでも、食べすぎによって肥満がもちろんおこります。脂肪細胞が脂肪を溜め込むだけでなく、数もまた増えるのです。

白色脂肪細胞は中に脂肪を大量に蓄積することができます。
お尻や下腹部、太もも、腕の内側、内臓周りなどにたくさんあります。
もちろん、これらの脂肪細胞はいざというときのためのカロリーを蓄えでいるので非常に大切なものなのですが、カロリーをとりすぎると肥大しすぎて肥満がおこります。

褐色脂肪細胞は余分なカロリーを熱にして体外に排出してくれる細胞です。肩甲骨や首の周囲、心臓や肝臓の周りなどにもあります。この褐色細胞は生まれたときに一番多く、大人になるとその半分以下となります。
ですから、カロリーをたくさん消費したいときにはこの細胞を活性化させれば効率がよいです。
この細胞は冷えることにより活性化されます。またよく睡眠をとることも大切です。

体温が1度下がると、消費されるカロリーは1日だいたい140KCAL減ります。これは脂肪に計算すると約18gとなるので、一ヶ月で約0.5KG体重が増えることになります。
また、白色脂肪細胞が脂肪をとりこめている間はまだよいのですが、ぱんぱんになって限界がきて取り込めなくなると、取り込まれない脂肪は行き場がなくなっていろんな臓器にはいりこみます。(たとえば肝臓にはいりこむと脂肪肝といいます)
また動脈の壁に入り込んで血管が狭くもろくなりつぶれやすくなったり、血液がどろどろになったりするのです。
もちろん、適正な量の脂肪はからだに必要ですが、過剰な脂肪によりからだを悪くすることがあります。
現代はいくらでも食べようと思えば食べられます。
しかし、摂取カロリーと消費カロリーをいつも適正に保たないと、健康を将来的にくずすこととなるのです。

3回目のピークは子供から思春期に

1回目のピークは
出生前3ヶ月

脂肪細胞の蓄積される時期

また脂肪細胞には、白色脂肪細胞褐色脂肪細胞の2種類があります。