洋ナシ型肥満(女性に多い皮下脂肪型)
尻やふともなどに脂肪がつく

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人間のからだは、一般的に50〜60%は水分、筋肉や骨などで20〜30% 脂肪は15〜25%で構成されています。これらの一定率の中で、脂肪の占める割合が増えすぎた状態を肥満といいます。
体脂肪の割合が男性で25%以上、女性で30%以上







最近の統計では、50代の女性の4人に一人が肥満だという報告もあります。肥満はいまや、もっともよくみられる現代病のひとつなのです。
もちろん、同じ脂肪であってもひとによってつき方は異なります。
男性に多いのがリンゴ型(内臓脂肪型)、女性に多いのが洋ナシ型(皮下脂肪型)といわれていますが全員がそのとおりでもありません。














肥満の原因は、もちろん脳の病気や、内分泌系、遺伝性、薬剤によるものなど(ごく一部ですが)を除けば

消費エネルギー を 摂取エネルギー がうわまわったことによります。そして余分な脂肪が脂肪細胞に蓄積されるためなのです。

食べる量が増えていなくても、年齢が上がると太りやすくなるのは、生活習慣の変化などもありますが、生存するために最低必要である、基礎代謝量が減るからです。

肥満は、動脈硬化や高血圧、高脂血症などの原因ともなります。もちろんやせすぎはよくありませんが、太りすぎも健康によい影響は与えません。
ちなみに、人間の適正なエネルギーの量は

標準体重(Kg)((身長(m)×身長(m)×22)) × 身体活動量(軽労働25〜30、重労働30〜35)

たとえば、身長155センチの女性で事務職の場合
標準体重=1.55×1.55×22=52.855
適正なエネルギー量=52.9×25=1322.5   52.9×30=1587
したがって、身長155センチ事務職の女性であれば、1322Kcal〜1587Kcalが1日に必要な摂取カロリーといえるのです。





肥満の改善には、まず適切な食事療法です。もちろん、運動も大切ですが、運動による消費カロリーは意外と少ないものなのです。
それに比べて普段気軽にとっている食べ物は意外と高カロリーなものもあります。(カロリーの目安はこちら
たとえば、ショートケーキ1キレで350キロカロリー前後ありますが、このケーキを食べた分のカロリーを消費するためには、ゆっくりした水泳であればおよそ1時間、ゆっくりしたウォーキングなら1時間半くらいかかるのです。また、運動によってはじめの20分くらいはまず糖分が消費されます。その後やっと脂肪分解がはじまりますので、無理をしないで軽い汗をかく程度の運動をするようにしましょう。(有酸素運動)ウォーキングやストレッチ、水泳などがお勧めです。ただし、肥満度が非常に高い(BMI35以上)ひと、普段から高血圧であったり、脈拍が速い人、心電図などで異常といわれていたり慢性疾患のあるひとは、前もって医療機関に相談してから運動を考えてください。
また、理想的な食事のバランスは、糖質、炭水化物60〜65% 脂肪20〜25% たんぱく質10〜15%です。また食物繊維は脂肪の吸収を抑制する働きがあるので積極的にとるようにしましょう。
年齢・仕事などにもよりますが、ダイエットを健康的にするためには1日1200〜1600キロカロリーで食事を考えてみましょう。

脂肪15〜25%

肥満

筋肉や骨 20〜30

標準的な人体の組成です。
意外と水分は多いのですね。

水分50〜60%

リンゴ型肥満(男性に多い・内臓肥満タイプ)
おなかの周りに脂肪がつく